~神奈川リハビリテーション病院~

2013-03-18 Administrator

H17年卒、入局6年目、社会人大学院4年生の青木千恵です。赴任先の神奈川リハビリテーション病院を紹介させていただきます。

 横浜から車で1時間、大山を臨む東丹沢(厚木市)に病院はあります。春は桜並木が素晴らしく、当直明けの朝は鳥の声で目覚めるといった、四季のうつろいを感じる自然豊かな環境です。東京ドーム4つ分の敷地に当時東洋一といわれた施設は、車椅子が楽々交差でき、充実したPTOTSTなどのスタッフとともに、障害をもった患者さんがリハビリに励んでいます。

 当整形外科スタッフは、脊髄損傷(以下、脊損)の治療を主導する部長の渡辺偉二先生(S60年卒)、関節リウマチや股関節の分野を主導する吉野正昭先生(S56年卒)、私の3人です。脊髄損傷や多発外傷の患者さんのリハビリ、褥瘡や骨折といった合併症の治療、障害者の整形外科的治療、関節リウマチの治療を行っています。

手術は、渡辺先生による褥瘡手術が約半数を占め、手術成績の噂を聞いて、難治性の褥瘡をかかえた患者が県外からも受診し、治療を受けています。渡辺先生のVY筋皮弁などの手術テクニック、抗生剤管理、術後にクリニベッドと呼ばれるセラミック流動ベッドを約2週間使用して傷の安静を図るのが特徴です。脊損患者さんは、食事、排泄や体位変換など介助量が多いのですが、優しくて力持ちな看護師で病棟は明るいです。私は脊損患者の骨折手術を主に担当しました。吉野先生は、外来で生物学的製剤を含めた関節リウマチ患者の治療、入院では骨切り術、THATKAなどの手術を行っています。

私はこの1年の経験で、脊損患者さんをはじめとした障害者医療に対する理解が深まりました。低血圧や自律神経反射、感覚脱失域の骨折や熱傷、褥瘡といった脊損の合併症は多様で、症状は時に激烈でした。浣腸をきっかけにショックを起こしたり、また発汗過多と高血圧が腰椎圧迫骨折のサインであったり、多発褥瘡を繰り返す症例などを経験しました。ここは、そういった障害者が安心して治療を受けることができる、なくてはならない場所なのだと感じています。

また、大学院生としては週に一度研究日をいただき、なかなか進まなかった論文の完成と投稿にまで辿りつくことができました。寮のそばには七沢温泉があり、散策や名物のしし鍋、厚木のシロコロなど、アフターファイブも充実します。平成294月には、新病院となる神奈リハに来てみませんか?