メッセージ

入局を検討されている方へ・・・指導医やシニアレジデントからのメッセージを紹介します。


 

指導医からの一言

当教室は昭和24年より開講し、神奈川でも最も歴史のある教室の一つです。そのため神奈川県内の主な基幹病院を関連病院としており、密接な協力体制をとっています。また県内には多くの開業された同門の先輩方がおられ、病診、病院連携も極めて良好です。神奈川県内で整形外科医としての将来を考えておられる先生方には是非とも当教室で研修されることをお勧めいたします。当教室は横浜市大のみでなく、他大学出身のスタッフが多いことも特徴であり、学閥などの閉鎖的雰囲気は全くありません。本院においては関節外科、脊椎、スポーツ、手の外科、腫瘍、と全般的に学ぶことが可能であり、センター病院では多くの人工関節手術、脊椎外科手術を経験することができます。またリウマチ膠原病センターでは年間100例の関節リウマチの手術件数があり、リウマチ外科を重点的に学ぶことが可能です。いずれの施設においても共通している点は、臨床的知識や技能はもちろんですが、研究活動、学会発表や論文作成などの学術的な部分にも重点をおいた指導を行っている点です。興味のあるテーマでの研究を継続することで、将来的には大学院、社会人大学院への進学により学位を取得し、さらに海外留学などの可能性が広がります。
医療が高度化、専門化する現代において自分の専門分野、研究領域を見つけ、それを磨いていくということは非常に重要です。そのためにはまず幅広く整形外科全般における基本知識、手技を習得し、その上で専門的知識、高度な手術手技を実際に学び、研究活動にも携わることが重要であり、それを可能としている当教室での研修は理想的な環境であると言えます。

先輩女性医師(育児Dr)からのメッセージ

H17年卒 藤崎真理先生

 

こんにちは、H19年に横浜市立大学整形外科に入局しました藤崎真理と申します。

私事ですが、H20年に第1子を、また今年11月に第2子を出産しまして、あっという間に2児の母となりました。現在産後約3週間、昼夜を問わない授乳マシンと化す日々・・・。一人目を出産する前は「当直や仕事で寝ないことには慣れてるから楽勝楽勝♪」と考えていましたが、なんと甘い考えだったことか。人にもよりますが、私の場合1年間エンドレスの当直が続いたようなものでした。子供ですからもちろんそこに病気・夜泣き、離乳食を作ったり、他家事様々、お母さんというものはこんなにも忙しいものかと思い知らされました。

愚痴はさておき、女医にとって妊娠・出産は仕事においても大きな転機です。妊娠中に関しては、労働基準法などの制度に則って働くので、おそらくどなたでも大差ないかと思います。ただ、産後の復職は、家庭の事情・所属する職場の方針・また自分が育児と仕事のバランスをどのようにしたいのか、この3つがポイントになってくるかと思います。

まずは私の場合を例にあげてお話したいと思います。

冒頭に「産休・育児Dr」と書きましたが、当整形外科学教室には「育児Dr制度」という独自のものがあります。 (当サイト「入局案内」>「教室の特徴」を参照)

育休後の復職について、毎年医局長の先生と相談・あるいは面談し、来年度の働き方について希望を聞いて頂いています。現在この制度に則って働いている女医さんは私を含め2名です。

私の場合は、一人目を出産して半年で復職。夫の職場の関係で遠方に住んでいたこと、子供が小さいうちは育児もしつつ少しずつ復帰してゆきたいという希望を聞いて頂きました。その結果、

復職1年目:大学半日、外勤半日 

復職2、3年目:大学半日、外勤2日  

復職4年目:大学半日、外勤2日(→3日に増やしてもらおうと思っていた矢先に妊娠!)

というような「部分復帰」の形で働かせて頂いていました。

「部分復帰」では病棟の患者さんを受け持ったりはできず、フルタイムの時のような前進はできませんが、少しずつでも経験・知識を積み上げていくことの重要さを日々実感しながら働いています。医局の先生方は皆本当に親切で、少しでも勉強になる機会を与えてくださろうと考えてくださっています。復職2年目以降は、入局1年目でお世話になった横浜市民病院で手術にも関わらせて頂きました。大学ではリウマチ外来を担当させて頂き、一般病院ではなかなか多くの症例を経験できない関節リウマチについて知識を深めることができました。また、外勤先では外傷や変性疾患などについても継続的に経験することができます。

他の職場で働く女医さんに話を聞きますと、なかなかこのような医局はなく、極端な場合は完全に復帰するか辞めるかの選択を迫られたりすることもあるようです。色々な話を聞いていると、私は本当に恵まれた環境で働いているなぁとつくづく感じます。このような機会を与えて下さった先生方には本当に感謝しています。

 

もちろん、悩みも多々あります。同期や後輩がどんどん成長していく姿を後ろから眺めているような気持ちになって焦ることもあります。フルタイムでベビーシッターを活用しながらバリバリ働いている女医さんたちを見ていると、自分は頑張りが足りないのではないかと思うことも。そんな悩みも含めて一緒に考えてくださる方々のお陰で、前向きに考えることができるようになりました。それぞれ家庭の事情も、育児と仕事のバランスに関する考え方も違うと思いますし、今自分ができることを頑張っていこうと思っています。

 

話は変わりますが、時々聞かれるのがOFFの日は何をしているか、ですね。最初の3年間は保育園も使いつつメインは実家に泊りがけで預けていたので、ほとんどその移動に費やされていました。あとは溜まった家事を片付けたり、娘をスイミングに通わせたり、お弁当を作って公園でプチピクニックをしたり、ご近所の方々と交流したり、バタバタしながらも育児ライフも楽しめた4年間でした。

 

何だか散漫な文章になってしまいましたが、もし研修医の女医さんで出産・育児と仕事に関することで不安に思うことがありましたら遠慮なく聞いてくださいね。私の経験は1例に過ぎませんが、少しは参考になるかと思います。

 

シニアレジデントからのメッセージ

H21年卒 富岡政光

平成234月、整形外科医として新たな生活がスタートしました。早いもので既に3カ月が経とうとしています。研修医時代、将来は脳神経外科とどちらに進むか非常に迷っていて、どちらかというと脳神経外科の勉強に力を入れていたため、はじめはほとんど整形外科のことをあまり理解せずに業務につきました。まず最初に不安に思ったのが外来診療でした。研修医時代に救急診療で身に付けたプライマリケアの知識は、主に内科・外科に関する分野がメインであり、整形外科の知識はほとんど一からのスタートでした。そのため、不安は隠しきれなかったのですが、外来にはすぐそばに上級医の先生がおられ、悩む状況などでもすぐに遠慮なく聞くことができるため、その後の方針などがスムーズに決まります。わからなかったことなどは、外来後のカンファランスでまわりの医師に質問し、その場で解決することができます。また大学では脊椎、膝・足、股関節・小児、上肢・腫瘍、リウマチと専門分野ごとに各クリニックに分かれているため、自分の専門範囲外の分野も気兼ねなく相談でき、適切な方針を教えてもらったり、あるいは委ねることもできます。悩ましい症例でも自院で解決できるところが専門性の高い大学ならではの利点だと思いました。

次に、手術などの手技に関してですが、やはり高度で専門的なものを扱っているため、なかなか執刀医としての機会に恵まれないのは事実です。しかし、研修医時代に数人のベテラン医師に言われたことですが、「手技や小手先のことに焦る必要はない。大事なのは考え方だから、若いうちにはそっちに(考え方に)重点をおけ。」と言われました。例えるならば、素人が野球の試合にいきなり実践として挑む(手術をする)のではなく、まずは基本的な投球フォームや素振りの練習・筋肉トレーニング(考え方)からはじめていくというところでしょうか。確かに、与えられる外勤先での手術の機会を自分で行うまでは本来の整形外科医であるという実感が湧いてこなかったというのは事実です。しかし、今大学にいる身としてはせっかくの機会なので、大学でしかできない考え方や研究をしっかり学び、今後に生かそうというモチベーションで日々を過ごしています。

最後に、整形外科の魅力ですが、まずは需要が圧倒的に多いということです。少しの怪我でも脱臼・骨折・捻挫などはないかという心配のため受診される方から、小児の先天性疾患や骨腫瘍、スポーツ選手を含む運動されている方の怪我などのケア、高齢化に伴う大腿骨頸部骨折や腰椎圧迫骨折・変形性関節症などの増加・・・と子供から高齢者まで非常にたくさんの患者さんと接する機会があります。患者さんが多い分、多少大変であるということは否めませんが、その分やりがいのある分野ともとらえられると思います。また、整形外科の分野では、常に先進医療を味わえるというところが魅力の1つです。手術の際に使用するナビゲーションシステムをはじめとした最新の機器が次々と開発され臨床応用されており、時代とともに進化していく学問で患者さんにより良い医療を提供しているところに興味・楽しさを感じます。

今後も増え続けると予想される整形外科の患者さんに対し、少しでも自分が役に立てるよう日々努力していこうと思います。来年のこの時期は、新しい仲間(後輩)が増え、その際には適切なアドバイスや教育ができる医師に成長していると思うので、ぜひ整形外科に興味のある学生・研修医・医師の方は一緒に楽しくストイックにがんばりましょう!!

 

H20年卒 藤原秀輔
昨年4月、整形外科医としてはじめて外来に立ってからもうすぐ1年になろうとしています。2年間の研修期間が終わり整形外科医となった先生方がまず最初に不安に思うのが外来診療だと思います。患者さんからみれば、3年目でも立派な?整形外科の医師です。自分もやっていけるかとても不安でしたが、当院の外来では指導医の先生がすぐ後ろで外来診療をしてくれているので、困ったことがあれば遠慮なく聞くことができます。また大学では専門分野ごとに各クリニックに分かれていますが、垣根みたいなものはまったくないので心配いりません。たぶん医局の雰囲気がそのまま出ているのだと思います。僕は三重大学出身ですが、医局に学閥みたいなものはまったくなくとても風通しがいいです。
入局1年目で大学に来れてまずよかったのは、多くの先生方と面識を持てたことです。とくに僕のように他大学からくる先生方には医局の雰囲気を知ることもでき、自分の顔を知ってもらえるとてもいい機会だと思います。またこの1年、多くの学会にも参加させてもらえました。もちろんテーマをもらって自分で発表する機会もありますが、専門医を取得するための単位を集めるいい機会なので、たくさん集めましょう。このような学会に参加し、自らも発表の経験を積むということは、市中病院ではなかなか機会がないと思います。
また男性・女性を問わず出産・育児をする先生方にも働きやすいのではないかと思います。産休・育休のシステムがあっても、運用されてない場合もあるかと思いますが、ここでは実際に利用されている先生方が何人もおられます。仕事と家庭の両立という問題もこれからの時代は重要な要素なのではないでしょうか。
整形外科に入局を考えている皆さん、いろいろな選択肢で悩まれているかと思いますが、このホームページを訪れたのも何かの縁だと思います、ぜひ一緒に働けることを楽しみにしています。


H22年度入局 シニアレジデント
当教室では各施設ともに一般的な整形外科の基本的知識、手技、手術のみでなく、多くの専門領域における最先端の治療を経験することができます。また、臨床面のみではなく、活発な研究、学会活動に触れられることは貴重な経験であり、刺激になります。今後の自分の専門分野を決定する上で、興味のもてる研究テーマを探すことができるのは一般病院ではなかなか難しいことと思います。
また、横浜市大出身ではない自分にとって、他大学出身の先生が多く、学閥などは一切ないことは安心でした。関連病院は神奈川県内各地の主な基幹病院が網羅されており、これから神奈川県内中心に整形外科として働こうと考えている先生には強くお勧めできる研修システムであると思います。自分は将来的には学位取得を目指しているので、社会人大学院などの制度は非常に魅力的であり、研修終了後のビジョンも描きやすいと思います。

 

大学院生からのメッセージ

H17年卒 大学院生 高川 修

大学院4年生の高川といいます。私は研修医終了後、2年間、関連病院にて臨床を勉強させて頂いてから大学院に入学をしました。何の研究をしたいと言った明確な考えはなかったのですが、一度一つの事を深く勉強をしてみたいと思い大学院に入学をしました。テーマとしては関節リウマチの病態を当大学薬理学教室、病理学教室と共同研究として行っています。恵まれている事に臨床のdutyなく、時間を頂いているので、研究活動に勤しむことができます。臨床から離れるため、若い学年のうちに学ぶことを吸収できないといった不利な点もある程度はあるのは事実だと思いますが、基礎の教室でしか学べない点も大きいと感じています。また研究発表を通じて国際学会や整形外科学会基礎といった大きな発表をできる経験は大学院に入らなければ、なかなか得難い貴重な体験だと思っています。現在は基礎研究をする大学院生の数が減っていますが、研究は好奇心を刺激されとても面白いものだと思っています。是非多くの方が大学院に入学して、横浜市立大学整形外科を盛り上げていけたらいいなと思っています。

 

 

H18年卒 大学院生 池 裕之

私は2年間の初期研修を終えた後、整形外科に入局し後期研修医として附属病院で1年間研修を終えたあとに大学院へ入学しました。その当時は特に目的があったわけでは無く、「流れ」で大学院を専攻した感もあるのですが、一般的に言うと博士号を取得するのが目的になるのだと思います。大学院への入学を考えている先生も少なからずいらっしゃると思いますが、なかなか踏み切れないのではないでしょうか。現在の大学院生の立場として思うことを簡単に述べさせていただきます。大学院に入学することのメリットとしては、研究することを通じて科学的な考え方を学び、発表・論文作成の方法を体得できるということが挙げられます。もちろん、最終的には博士号を取得するのが目的なのでしょうが、研究していく過程で学ぶことがこれからの自分の財産になるだろうと感じています。一方デメリットとしては、一般病院と比較して外傷などの症例が少なく、一般整形外科としての経験を積むのが遅れてしまうという点があります。大学院生といっても、基礎医学の教室と共同で研究する形、臨床をしながら臨床研究をする形、社会人大学院として病院勤務医として働きながら大学で研究をするなど色々な形があります。自分の場合は股関節グループで臨床を学びながら研究をしているので、外傷の症例は少ないですが、股関節疾患に関しては一般病院よりも数多くの経験ができていると思います。どのような形で大学院生になるのか、という事をよく考えて入学すると満足のいく大学院生活を送れるのではないでしょうか。医局長、また現在附属病院にいる先生に相談してみると大学院入学後の未来像を描けると思います。 VIVA 大学院!!