2010 米国留学

海外留学記2010 アメリカ留学を振り返って

H12年卒 助教 松尾 光祐
2007年5月から約3年間のカリフォルニア大学デイビスでの研究留学を終え、2010年3月に帰国しました。アメリカという異文化の地で、Postdoctoral scholarとして従事した研究、家族とともに経験した日常の生活はとても有意義なものでした。
渡米した当初は、生活面で色々なことに悩まされました。やはり言葉の問題が大きく、大学との書類のやりとりから、アパートとの契約、ガス・電気・水道の契約、電話・ケーブルテレビ会社とのやりとりなど、日本にいればそれほど苦にはならないことも、一つ一つで非常に苦労しました。また、研究室がまだ新しく、私が一人目の研究員であったため、実験器具集めから、機械類・薬品の管理、ローテーションの大学生・大学院生の安全管理と実験のお世話、などなど自分が中心にならざるを得ない仕事が山のようでした。当時はただただ、一つずつ必死にこなしていましたが、今思えば、渡米間もない英語力のない日本人にとっては、かなり厳しい要求だったと思います。しかし、それは研究室の指導教授Haj先生が、英語が多少できないことは問題ではなく、やろうと思えばできると考えていたからなのではと思います。今思い返すと、責任のある仕事をいろいろ託されたおかげで、必死に調べて、聞いて、話してを繰り返し、それが自分自身にとってとても勉強になったと思います。
その後、研究室には、ボストン、モントリオールからのポスドク2人、テクニシャン1人、大学院生2人、大学生2人が加わり、あっという間に部門の中で最も活気のある研究室になりました。実験の成果も、少しずつ上げることができ、論文がThe Journal of Biological Chemistryに掲載されました。
今後は、海外で得た経験や知識を生かして、骨軟部腫瘍・関節リウマチの基礎研究をつづけていこうと考えています。そして、得られた成果が新たな診断法・治療法に発展させられればと思います。