2013 ORS


海外渡航記2013 ORSに参加して

ORSに参加して

 

 H20年卒  久保田 聡横浜市大附属病院で勤務しております、平成20年卒の久保田聡と申します。今回2013126日~29日に開催されたOrthopaedic Research SocietyORS)に参加しましたので、報告させていただきます。

 今年のORS126日から開催であったため、125日に成田空港を出発する予定でした。しかし、120日よりインフルエンザに罹患し、解熱後出勤許可が下りたのが125日だったため、非常に慌ただしい旅の幕開けとなってしまいました。

 今年のORSはテキサス州のSan Antonioという町で開催されました。San Antonioはメキシコの国境に近く、街の雰囲気や人柄、料理などメキシコの文化が融合された街でした。また、街中(ダウンタウン内)に人工の川が張り巡らされており、川の周辺には飲食店やホテルが点在し、特に夜は非常に活気に満ちていました。

 ORSの会場はダウンタウン内にあるHenry B.Gonzalez Convention Centerという会場で行われました。今回はAmerican Academy of Orthopaedic SurgeonsAAOS)と同時期ではなかったのですが、それでも大きな会場に様々な国から来た多くの参加者がいました。当教室も20名を超える参加でしたが、会場には他大学の先生方であろう日本人も多数見かけました。

 今回の学会では、「18F-Fluoride PETを用いた大腿骨頭壊死症の骨頭圧潰の出現予測」というテーマでポスター発表をさせて頂きました。大腿骨頭壊死症に対して18F-Fluoride PETを施行し、集積の定量評価であるThe maximum of standardized valueSUVmax)とX線学的評価による骨頭圧潰の出現との関連について検討を行い、骨頭の圧潰を認めないStage1または2において、SUVmax6.8以上で骨頭圧潰の出現のリスクが有意に高まることを示しました。大腿骨頭壊死症は、未だ多くが解明されていない疾患であり、日本でも厚生労働省が中心となって研究班が設立されており、世界的に研究されている疾患です。今回のORSでは大腿骨頭壊死症に関してのポスターが数枚程度しかありませんでしたが、その一方で今注目されているFemoroacetabular impingementFAI)についてのポスターを多数散見しました。

 ポスター発表はPoster Session12で分かれており、僕は12627日での前半のsessionでした。その中でも演題番号が奇数・偶数で分けられ、session time30分ずつとなっていました。当然、英語が稚拙な僕は、自分からアピールするために話しかけることは出来ず、あまりdiscussionの機会はありませんでしたが、1人外国人の方から質問を受けました。「大腿骨頭壊死症の骨頭圧潰の出現予測においてMRIPETではどちらが優れているか?」。これは今研究を行っている中で、僕も思っていたことであったので、悪戦苦闘しながらもなんとかdiscussionを行うことが出来ました。このような外国の方と英語でdiscussionする機会は滅多にないため、海外での学会発表の醍醐味であると感じました。

また、口演発表においても当教室から数名発表される先生方がいたので、発表を聞いてきました。ただでさえ難しい内容であり、英語での発表となると理解するのが難しかったですが、口演発表の雰囲気を感じることが出来て、とても有意義でした。

San Antonioでの食事は毎夕食時に股関節グループのメンバーで集まり、皆で食事に出かけ、その日の事について情報交換を行い、親睦を深めました。また127日には日本で苦労して予め予約しておいたお店(Iron Cactus)でYokohama Nightを無事開催しました。崔先生ご夫妻も加わり、計20名以上の先生方が参加され、大盛況となりました。海外のレストランを予約するどころか、英語でメールさえしたことがなかったため、Yokohama Nightを開催することがとても勉強になりました。肝心の食事は、San Antonioはメキシコの国境に近いことからメキシコ料理がメインのようでした。タコスやナチョス、テキサスビーフ、ハンバーガーなどどれも美味しかったのですが、基本的にどれも味が濃い目であり、やはり日にちが経つにつれて、日本食が恋しくなり、自然と日本食に近い食事を探すようになっていました。

San Antonioの観光名所はダウンタウン内にあることが多く、徒歩で観光することができます。僕は街で偶然お会いした三ツ木先生と持田先生とご一緒させていただき、アラモの砦見学や川のクルージングなどを行いました。

 海外での学会発表は初めてであり、ましてポスター作りすらほとんど初めてであったので、今回のORSへの参加は非常に勉強になり、有意義な学会となりました。また、海外の学会へ参加することは、世界での整形外科の色々な分野において今どのようなことが注目されているのか、またどのような考え方があるのかなどを知ることができ、研究へのモチベーションにも繋がると思います。また来年もORSで学会発表を行うことができるよう、日々研究に精進していきたいと思います。

 H21年卒  杉元紳太郎

ポスター発表のため、アメリカのサンアントニオにて開催されたORSに参加させていただきました。初めてのアメリカ、また初めてのポスター発表であり不慣れな点が多かったのですが、非常に貴重な経験をさせていただきましたのでご報告させていただきます。

サンアントニオはテキサス州の都市で、メキシコとの国境付近に位置しています。ダウンタウンにはアントニオ川が格子状に流れており、川辺のリバーウォークと呼ばれる遊歩道沿いには飲食店が立ち並んでおります。日本人を見かける機会はなく観光客のほとんどは欧米人で、リバーウォークは大変賑わっておりました。街はこじんまりとしており、清潔感のある街並みです。Alamo砦が街の中心部にあり観光スポットとなっております。

学会はHenry B Gonzalez convention centerにおいて開催されました。日本の学会会場とは比較にならないほど広い敷地内に会場があり、天井も高く開放的な造りでリラックスして参加することができました。

ORSでは、臨床と比較して基礎研究に関する内容が圧倒的に多く、普段聞きなれない英語での発表ということも相まって内容を理解することが難しかったです。しかしながら、大人数が集まる学会会場で白熱したディスカッションが繰り広げられる雰囲気は刺激的で、モチベーションの上昇につながるものでした。

さて、私はMib1,PET-CTを巨細胞種の再発予期因子として用いることができるかについての内容で、ポスターを作らせていただきました。質問は非常に少なかったですが、新鮮な経験をさせていただくことができました。

学会後は毎晩、先生方と街に繰り出し、食事、ビール、ダンスととても楽しい日々を過ごさせていただきました。またYokohama nightという横浜市大の学会参加Dr20名以上参加する華やかなイベントが開かれ、大変盛り上がりました。

このような学会に参加させていただく機会を与えて下さり大変有り難く思っております。