2011 ORS

海外渡航記2011 ORSに参加して

H19年卒 社会人大学院生 宮前 祐之

現在、社会人大学院1年生として、普段は済生会若草病院で勤務し、週1日大学に通い研究活動をしています。研究自体は昨年の大学院入学前から携わっていました。私の研究テーマである人工関節周囲感染について、2011113-16日アメリカカリフォルニア州 ロングビーチで開催されたOrthopaedic Research Society(ORS) でポスター発表する機会がありました。世界で最も大きな整形外科学会の1つと聞いており、なにより自身初の海外での発表ということで、発表が決まった数ヶ月前から緊張していました。

今回の開催地、ロングビーチはロサンゼルス南に約30kmの位置にある港湾都市で観光地との触れ込みもあります(ハリウッドに比べれば全くそのような印象はありませんが・・・)。人種の多様性に富み、また同性愛に寛大な街とのことです。実際歩いてみるとオフィス街のような5車線?くらいあるような大通りがありますが、1本脇に入ると小さな町並の様相で、多くの料理店やバーが並び、夜はこなれたかっこいい若者たちがほどよく騒ぎ、気分が高揚するような雰囲気が楽しめます。地下鉄も経験しましたが、突然楽器のパフォーマンスを始める人や、大声でお祈り?を唱える人など、また実際私に意味不明なことを話しかけて怖い気持ちにさせてくれる人もいて、身が引き締まる一方何ともいえないわくわく感を感じさせてくれました。

また今回は学会の合間をぬってロサンゼルスにも観光に行きました。ハイウェイで30分程度の距離であり、移動にはそれほど苦慮しませんでした。ハリウッドなどの観光地も楽しく過ごせましたが、以前こちらで留学されていた稲葉先生に、留学時代に過ごしていたガイドブックに載っていないような場所にレンタカーで連れて行っていただき、アメリカの壮大な自然風景などを堪能しながら、アメリカに在住しているかのような気分を味わうことができました。日本では味わえない海外への興味が強くなったひとときでした。

学会場は街の中心地のすぐ近くにあり、宿泊したホテルも徒歩10分の立地であったため、日中学会に参加した後、夜は旅行気分で街を出歩き、街の雰囲気を楽しみながら飲み歩きました。異国の地で酒を飲みながら夜を堪能するのは格別なものでした。

ORSの会場は楽しい夜とは当然雰囲気が違いますが、事前に考えていたような堅い雰囲気はなく、たくさんの人がそれぞれマイペースに過ごしている印象でした。携帯電話で現地の友人とプライベートな話しをたり、学会終了後の会場で待ち合わせをしてからカップルに様変わりしてそのまま街へ繰り出す参加者もいたようです。ポスター会場ではワインなどアルコールも準備されており、発表者もグラスを持って他の発表者や質問者との交流していました。私は英語が堪能でないため、質問に対して的確な答えができたか不安で、質問者の顔を伺いながら何とかこなしている状況で、とてもワイン片手に和やかに交流する余裕はありませんでしたが、今後さらに英語を勉強し、次の海外での発表の機会に備えておきたいと思っています。今回ORSに参加し、諸国の先生方の、日本ではなじみのない治療や考え方についての発表を聞くことができたのはそこでしか学べない知識を得る機会となり、今後の診療に多大に役立つ貴重な経験となりました。また、留学など海外での活動についても多少の興味がありましたが、よりイメージしやすいものとなり、モチベーションにつながるものになりました。

まだ入局して間もない私が今回のような海外での大きな学会で発表できたのは、活発に研究、発表をし、その環境を維持してくださっている齋藤教授をはじめとする指導医の先生方のおかげと感謝しています。大学院生としての生活が始まったばかりで、これからの数年間は研究活動を継続させていただき、また今回のような機会を得られるよう努力していきます。