小田原市立病院

【病院の特色】

人口20万人の小田原市と箱根、湯河原を含む西湘地区の中核基幹病院としての役割を担っています。一般病床数417床で整形外科は52床を占めています。救急救命センター(12床)に東海大学より4名の救急科医師が勤務し、西湘地区の救急救命を担っています。CT 2台(1台64列)、MRI 2台(1.5T)、シンチグラフィ、PET-CT、DEXA(骨密度測定装置、GE社)、透視室(3室)、バイオクリーン手術室2室、手術室用イメージ2台、関節鏡2セット、手術用顕微鏡(他科との供用)、救急初療室、超音波室、外来化学療法室など各種診療器具や診療室が揃っています。また、平成23年度に超音波装置を購入、整形外科外来に常備し、各種腱断裂の診断や先股脱や臼蓋形成不全などの経過観察に役立てています。


【診療科概要】

日本整形外科学会の研修施設認定を受けており、整形一般、変形性関節症などの関節疾患や頚椎症、腰部脊椎管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニアなど脊椎・脊髄疾患の専門医がおり、スポーツ整形、小児整形外科、関節リウマチなどの幅広い疾患に対応できるように体制を整えているとともに、積極的に学会活動にも参加しております。

近隣医院、病院と連携をとり、平成20年9月から初診を紹介制とさせていただきました。受診歴、特に当科にて手術等治療を受けた患者様の急変時や救急の患者様につきましては、特に当院で手術を受けられた患者さんは、土日平日問わず、診療させていただきます。


【主な手術内容及び件数】

年間手術数は平成18年度496例、19年度614例、20年度748例、21年度821例、22年度911例と年々増加しており、緊急手術はその内30%強で、慢性疾患手術も増加しています。平成22年度で外来手術は24件、脊椎・脊髄手術は117件、上肢手術は256件、下肢手術は532件でした。骨折に対する観血的整復固定術は244件であり、確実な整復と固定を低侵襲で行い早期社会復帰を目指しています。上肢手術では、腱板損傷などの鏡視下再建術や橈骨遠位端骨折に対して掌側プレートもしくは創外固定を行っています。脊椎・脊髄手術は、椎弓形成術、不安定性が強ければ固定術が多くなっています。腰椎椎間板ヘルニアに対して鏡視下摘出術も増えています。下肢手術は、大腿骨近位部骨折に対する観血的整復固定術・人工骨頭置換術が約140件あり、可能なかぎり受傷後48時間以内に手術を行っています。膝や股関節の末期変形性関節症に対する人工関節置換術は、低浸襲手技にて年平均70例以上行っており、杖歩行可能となって退院するまで約3週ほどに短縮されています。腰部脊椎管狭窄症に対する除圧術や固定術も年平均70例以上となり、その他各種慢性疾患に対する精査、治療が可能です。また、進行期前の臼蓋形成不全や内反膝には、関節温存術である骨切り術を行っています。関節リウマチは、早期発見による早期治療で生物製剤も導入し、関節破壊の進行防止につとめ、破壊が進行した場合は、適切な時期に適切な手術(上肢では滑膜切除術や関節形成術、股・膝・肘には人工関節)を行い、リハビリテーションを含めて日常生活動作の維持、改善に努めています。スポーツ障害では、膝・肩の関節鏡視下手術が年間100件以上と多くなっており、膝前十字靭帯再建術も増えています。手術用イメージも2台となり、麻酔科など他科の協力もあり緊急手術にも対応できます。


【診療体制】

平成24年4月より常勤医師7名の体制となりました。整形外科・外傷センターとして、オンコール体制をとっていますので、24時間、整形外科的診療が必要な場合にも対応が可能です。

また、地域連携として国立病院機構箱根病院、小林病院で半日外来を行い、患者さんの外来経過観察等連携を行っています。さらに、大腿骨近位部骨折の地域連携パスを導入し、術後2週で近隣の小林病院、間中病院(H28年9月より)、箱根リハビリテーション病院や東海大大磯病院などのリハビリテーション科に転院して、入院リハビリテーションを行っていただいており、外来診療などで協力しています。