県立がんセンター

【病院の特色】

地方独立行政法人神奈川県立病院機構が運営する神奈川県立がんセンターは、神奈川県のがん医療を担う専門病院で、悪性腫瘍の診断や進行癌の集学的治療を行っています。また、臨床研究所を付置し、がんの発生原因に関する基礎研究と併行し、臨床部門と緊密な連携のもとに、がんの診断方法、治療法の開発など臨床に直結した研究を行っています。また、緩和ケアの本格実施をしています。エビデンスに基づいた質の高い医療を提供するとともに、患者と家族との信頼関係を大切にした心あたたかい医療を目指しています。


【診療科概要】

 当科では整形外科領域(運動器領域)、つまり頚部(くび)より下に発生する「骨軟部腫瘍」を主に担当しています。疾患の原因からは大きく三つに分けることができます。もともと骨や軟部組織から発生した「原発性骨軟部腫瘍」と、ふたつめはからだの中の他の癌から転移してきた「転移性骨軟部腫瘍」、三つめは多発性骨髄腫や悪性リンパ腫などの「血液系腫瘍」が骨や軟部組織にしこりを形成したものです。

 「原発性骨軟部腫瘍」はさらに良・悪性、骨腫瘍・軟部腫瘍に分かれますが、良性のものとしては骨巨細胞腫、軟骨腫、脂肪腫、神経鞘腫などがあります。いっぽう悪性原発性骨軟部腫瘍は「骨軟部肉腫」ともいわれ、骨肉腫、軟骨肉腫、脂肪肉腫、悪性線維性組織球腫、滑膜肉腫、平滑筋肉腫、神経肉腫など多くの種類があります。治療は手術を中心に、骨軟部肉腫に対しては抗がん剤による化学療法、放射線療法などを組み合わせて行います。そのほか境界領域(胸壁、後腹膜、皮膚)や頭頸部領域・婦人科領域の肉腫に対しては、その関連する診療科と連携して診療にあたります。

 「転移性骨軟部腫瘍」は圧倒的に骨病巣が多く、症状としては、疼痛はもちろん病的骨折や脊椎(せぼね)に転移し下肢麻痺をきたし、歩行困難となる場合が多いです。このような患者さんでは、残念ながら癌の病期としては進行期から末期に近い状態と言わざるを得ませんが、手術適応を十分に検討した上で、早く起きることができるよう(QOLを改善するため)積極的に手術を行っています。

 「血液系腫瘍」のうち多発性骨髄腫は骨に悪性リンパ腫は軟部組織・リンパ節に病巣を形成することが多いです。これらの疾患は血液科・化学療法科など関連する科と連携をとり診療にあたります。

 2015年暮れから稼働し始めた当施設の重粒子線治療も,2016年4月からの骨軟部肉腫への保険適応が可能となり,月一例強のペースで症例数を伸ばしております。


【主な手術内容及び件数】

2014年新患診療症例

 

原発性悪性骨腫瘍

6

原発性悪性軟部腫瘍

53

良悪性中間型軟部腫瘍

6

臓器肉腫

7


【診療体制】

新患の受付時間は原則的には月曜,木曜の午前9時から11時30分ですが,緊急を要するケースで御連絡いただければ,他の曜日(午後でも)に診察することも可能です。

その他,問題症例がありましたら,毎月第4木曜日の18時30分から「骨軟部腫瘍臨床病理カンファランス」を行っていますので,病歴,画像,可能ならプレパラートをお持ちになれば,皆で検討します。当院の病理医,放射線診断医のほかに,骨軟部腫瘍専門の臨床医,病理医の先生をお招きして,アットホームな雰囲気で行っていますので,興味のある方はぜひ御参加ください。

また下記アドレスに画像添付とともに送っていただければ,患者さんの紹介の前にある程度方針をお示しすることができるので,ぜひ御活用ください。


診療スタッフ:部 長 比留間 徹

       医 長 竹山 昌伸

       医 員 村松 俊太郎


1週間の診療スケジュール

月:外来 比留間(am,pm)  午前中新患対応

火:手術

水:外来 竹山/村松(am)   

  会議等  正午;手術室会議  pm;病棟カンファランス

木:外来 竹山(am,pm)   午前中新患対応  比留間(pm,再来,セカンドオピニオン)

金:手術